代表取締役 社長執行役員

西永 賢二

会社を設立するにあたって、
なぜマイナビグループの中で
M&Aという領域を選んだのでしょうか?


企業経営とは「ヒトモノカネ情報」等言われますが、そのうちの「ヒト」の分野において企業の人材採用の支援をしてきたのがマイナビグループです。人材採用のみならず「モノ」「カネ」「情報」の部分も支援できないかと個人的に考えてきていました。

私が人材採用関連事業に所属していた際に、金融機関との業務提携を進めていました。現在、金融機関は低金利もあり本業が厳しい状況下の中で、様々な事業者と業務提携をしながらビジネスマッチングを積極的に推し進めています。金融機関の取引先の経営課題の一つに「人材採用」があります。 例えば設備投資するにしても、店舗を増やすにしても、「人材がいない」と取引先に言われる中、「人材不足の解決=資金需要を喚起できる」という流れもあり、2018年に金融庁が金融機関に人材紹介事業を解禁しました。

ただし、金融機関は多くの取引先があっても人材採用ノウハウを持っていません。片やマイナビは全国の人材のデータベースと採用ノウハウを持っているので、我々のような人材ビジネスと協業しながら取引先に「ヒト」を送客し採用課題を一緒に進める事で資金融資を喚起させる取り組みを進めてきました。

その中で全国の金融機関との提携を進める中「人材採用」のみならず「販路開拓」や「事業承継」に関するワードが頻繁に出てきました。現在、日本の法人の約3分の1のオーナー社長が70歳をオーバーしてきており、またそのうち60万社ほどが2025年までに後継者が見つからず黒字廃業してしまう可能性があると言われ大きな社会課題となっています。

この社会課題を放置するとマイナビグループの多くの顧客を失う事になるだけではなく、長年に渡り多くの人材を企業に送客してきた、その人材の失業に直結する大きな社会課題です。また当然ながら法人税収も減り、地方創生の面からも悪影響が生じGDPの減少にも繋がります。雇用の創出、安定に努めてきたマイナビグループとして看過できない社会課題と捉え、1社でも多くの企業に継続成長していただき、一人でも多くの失業を防ぐべく立ち上がったのがマイナビM&Aという会社の設立背景となります。

人材採用支援のみではなく、「ヒトモノカネ」の「モノ」の部分については、マイナビグループの多くの顧客をマッチングすることで、企業の商品・サービスの成長を支援していく。つまり「モノ」も支援できる。また「カネ」についても金融機関様との連携を深めファイナンス支援もお手伝いし、多くの取引先の「情報」を有効活用しながらビジネスマッチングを行う形での経営支援を目指していきます。

これからやっていきたいこと、
一緒に走ってくださる方に期待したいこと、
またマイナビM&Aではどんな人物を求めていますか?


現在「多様性」という言葉が重んじられてきていますが「M&Aに向いてるのはこんな人間だ」というようなものは、むしろあまり作らない方がいいのではないかと個人的には思っています。画一的な金太郎飴を求めているわけでもなく、バックボーンも様々な人材が仲間になってくれています。金融機関出身者もいれば、不動産、リースというように様々なバックボーンをもって入ってきているほか、今後はコンサル業界やメーカー、IT、士業の業界経験者も採用していき「雇用を作る」から「雇用を守る」まで含めた様々な業界に寄り添った提案ができる人材も採用したいと考えています。

M&A業界はとかく男性社会のように思われますが女性のコンサルタントも活躍していますので、女性にもどんどんチャレンジして欲しいですね。M&A業界はコンサルタントに対する高額なインセンティブで動機付けしている部分が少なからず見受けられますが、それはそれで用意をするものの、ただし、ハートの部分では拝金主義ではない、企業や雇用を守り強い日本経済を作るという気概で仲間になって欲しいですね。

地方に行けば行くほど承継に困っている企業が多く、そういった企業にしっかりと寄り添ったM&A支援をしていきたいと考えエリア拡大をしていく予定です。

2024年4月には名古屋支社の開設。その後に関して時期は未定ですが福岡、仙台、札幌、中四国、北信越などエリア展開をしていき日本全国の企業様をマイナビグループ全体として支援していきたいですね。

私が入社した30年前から「失われた30年」と言われている様に、GDP落ちアメリカとの年収差は広がり続けている中、日本の平均年収はほぼ横ばいが続いています。30年前の新入社員の頃から初任給もほとんど変化していないですし、日本全国を巡ると、リアルにシャッター街だらけで、その光景をこの目で見てきて相当な危機感を覚えました。だから志、ハートで”日本のため”というような古くさくとも、青くささを持っている方に仲間になって頂きマイナビM&Aが少しでも日本経済の活力に繋がる会社になるべく一緒に働いていきたいですね。

このマイナビM&Aとして世の中に残していきたい、与えていきたいインパクトやビジョンがあれば教えてください。


志は大きい方がもちろんいいに決まっていて、「人材採用のお手伝い=マイナビ」という認知はもちろんあるのですが、マイナビグループをあらゆる経営支援が可能な会社にしたいと思っていいます。M&Aはビジネスマッチングの究極系であり、一瞬の部分だけをやっていると思うのです。最後はビジネスマッチングの一つとしてM&Aがあるかもしれないですが、その間には中小零細企業の販路開拓、仕入れ先開拓のような、中小零細企業がインターネット上で出会えるビジネスマッチングニーズがあって、その一つにHRもあったりする。ビジネスマッチングのロングテールのところまで入っていき、経営支援全般をマイナビグループで担っていく、そんな可能性を追求していきたいです。
その時にはあくまでM&Aっていうのは手段でしかないので、「マイナビM&A」という社名は変わっているかもしれないですね。

最後に会社の魅力を西永さんの言葉で教えてください


自由闊達さや、自立、自走を重んじています。定型のやり方が決まっているわけでもないので、トライアンドエラーを繰り返しながら成長をしていっています。逆に自走できない方には厳しい環境かも知れません。まだ会社の立ち上げフェーズですので試行錯誤を繰り返しながらメンバー全員で成長していけるところが魅力でしょうか。
仕事をする中でステークホルダー全てに喜ばれるビジネスってなかなかないと思うんです。この仕事は携わる全ての関係者に喜ばれる仕事です。

その辺が魅力ではと思うのと、もっと言えばマイナビグループ内でM&Aだけじゃなく様々な経営支援に携われる様な事業を作り出せる可能性があるというところでしょうか。

是非、志の高い仲間をお待ちしております。