坂口 基
事業企画部 事業企画課 課長
社会人歴:9年目
マイナビM&A歴:2年目
立ち上げから見てきた坂口さんにとって
今のマイナビM&Aはどのような場所でしょうか?
非常にチャレンジングな環境ではありますし、自分の人生を振り返ったときにきっと面白いこととして残るものなんだろうなと思っています。思い出の一つに確実になる場所であろうというのは感じています。
色々な方が入ってきてくれるフェーズになった今、坂口さんからフラットに見て会社にフィットする方や活躍する方などの特徴はありますか?
前のめりの姿勢の人は比較的フィットしやすいと思います。何でもかんでも自分事に考えるというのは少し難しいかもしれないですが、自分事であるかのように考えられる素質がある方ですね。
壁の向こうで起きていることがもし自分に起きたらどうなるのか、みたいなところの仮説立てが出来るような人は比較的フィットすると思います。というのも、たぶん人間が一人で経験できることってすごく限られていると思うんです。
自分が見聞きした経験だけでやっていくとなると成長曲線ってそこまで上がらないと思うので、それを他の人の経験っていうのを自分のもとに集約してくるみたいな動きが取れる人っていうのはやっぱりこの立ち上げの段階では必要というか、指示待ちでは困ってしまうので、そういった意味での前のめり感っていうのはやっぱり必要になりますね。

今のフェーズだからこその面白さだったり、このM&A業界でマイナビM&Aだからこその面白さはありますか?
そうですね、まずは企業ステージでいうと成長曲線の入りの段階になるのですが、ここのタイミングって正直今しか経験できないものなので、まずその点においての面白みはあると思います。
そのフェーズ的な面白みに加えて、強いバックボーンがある安心感については、これを兼ね揃えているベンチャー企業ってそうないと思っています。ましてや、そのバックボーンが1万人を超える従業員規模があり、全国的な知名度もあるなると、そんな企業は非常に珍しいんじゃないかと。
そのうえでM&Aという業界の要素が加わってくるんですよね。
従前から、国としても重要視している業界と言いますか、事業承継問題という国家レベルで喫緊の課題を解決するために注目していることもありますし、業界として期待されている部分も多分にあると思います。
そういった注目されている業界・市場であるという点と、かつ社会性もあるというところで過渡期ではあると思いますが、そうした状況で知恵を絞っていく経験はなかなかできないと思っています。
実際に応募者の方とお話しするときにも「マイナビM&Aが今この状態であるのは、このタイミングしかないので、もし悩まれているのであればその点も踏まえて検討してください」と、正直に伝えるようにしています。
ベンチャーであるタイミングがこの1年ないし3年程しかないと思っていますし、親会社であるマイナビとしてもかなり期待をして投資しているので、このスタート段階はもう一生来ないと思っています。
坂口さんは面接をする側だと思うのですが、もし坂口さんが面接を受けるとしたらどんなことを志望動機に書きますか?
そうですね…。やっぱり普通のサラリーマンをやっていたらM&Aに触れることって、ほとんどないと思うんですよね。ただ、これまで応募して頂いている方で多いのは、M&Aに触れる機会があった方と言いますか、事業承継や本質的な経営支援が出来ないことに歯がゆさを持っている方で、自分でどうにもできないという経験をしたことで、その解決策としてM&A業界に足を踏み入れる方が多いので、そういう自分事化した部分を書くと思います。
自分なりにストーリーがあって、そこの解決策の一つとしてM&Aという業務がフィットするような志望動機の方が、入社した後に気持ちが良いというか同じ方向を見ているなと思えるのでなんかいいですよね。
単純にお金を稼ぎたいというのも良いと思うんですけど、「それでも」という感じですかね。本当に経営者に寄り添うであったり、日本の事業承継問題を解決しようとしたとき、いろんな仕事があると思うんですよね、販促支援や金融支援など。ただ、それだけだと本当に寄り添えないっていうのを感じる瞬間を持っている人が良いですね。
僕が営業をやっていた頃、人材紹介会社さんが支援先だったのですが、その会社の想像通りに事業が進むまずどんどん資金がショートしてしまって最終的には事業を辞めますという話もありました。そこに対して営業として何かできたわけではなくて、提案できる幅の中で綺麗ごとを並べることしかできなかったので、そこの歯がゆさはありました。また、高齢の経営者の方が長らくやってきてような会社で、どんどん人がいなくなってしまい事業が縮小していくようなケースも見てきました。
そういったところに対してマイナビ全体として何かできないか、”点”で対応するのではなく”線”で対応出来ないのかということを、僕だったら志望動機に書くかなと思います。
最後にご応募をされる方に坂口さんからメッセージをお願いいたします。
先ほど言った通り、マイナビM&Aが立ち上げ段階であるというのはもうこの一瞬しかないので、「立ち上げに関わりたい」「自分の力量を最大化させていくためにチャレンジしたい」という方はぜひ門を叩いて欲しいなと思います。
我々の中でM&Aを経験している人間はとても少なく、M&Aに親和性の高い金融業界から来ている人間もいれば、まったくもって違うところから来ている人もいますし、それこそマイナビから出向している人もいます。20代30代の若手が60代70代の歴戦の経営者の方を相手に「会社をどうするか」という話をしているので、そういう意味では全員がチャレンジしている状態だと思います。
常々言われて続けている事業承継問題という日本の大きな問題の一つに対し、M&Aは数ある解決策の1つでしかないのですが、我々がスタートアップであるという状況を鑑みて、選択と集中でM&A支援事業をやっているという状態ですので、他の方策や新たな可能性を常に模索しています。地域社会や経済に対して何か影響を与えていきたいという考えがあるのであればぜひマイナビM&Aで挑戦して欲しいなと思います。
